2012年8月5日日曜日

親ができること

昨日、全国吹奏楽コンクール県大会があった。
中学3年の娘にとって、最後の県大会。パーカッションのソロもあり、最高学年でもあり、思いはひとしお、相当の緊張をもって家を出て行った。
演奏順は最後から2番目。午後4時過ぎだ。
娘を送り出して8時過ぎから、母親としても落ち着かない。
いつものように、庭の草木に水をやり、トイレを掃除し。。。
その時ふと思った。
母親にできることってなんだろう。

私は、いつもより時間をかけてトイレを磨いた。
玄関を丁寧に掃除し、玄関周りもきれいに箒で掃いた。
できることはただ、家をきれいにすることだった。
そのうち、気持ちが落ち着いてきた。

家族の役割は、本当に陰から支えること。ただただ、子どもを見つめ、受け止め、送り出し、迎えること。

午後、コンクール会場に行った。
たくさんの保護者が応援に来ていた。どのひとの顔にも、子どもを愛する表情があふれている。
演奏後、感動で涙ぐんでいる人もいる。

私は目を閉じて娘の演奏を聴いた。たくさんの音が一つにまとまって、調和のとれた音色となって聞こえてくる。すばらしかった。

結果は、目標通り、次の地区大会出場権を獲得した。
四国大会は8月末。まだまだ、暑い夏は続く。
「明日は何するの?」
「部活休みだから、昼間でゆっくりして、午後から宿題する。大会あるから、勉強する暇なくなった」
「思いっきりやっといで。」

母としては内心、勉強のことが気になるが、悔いのないよう部活に打ち込めばいいという思いもある。しっかり目の前の大事なことに打ち込んで、それが終わったら、次の大事なことへスイッチを切り替える。それが、娘には上手にできるとなんとなく感じている。

子どもは宝物だ。
たくさんのことを教えてくれる玉手箱だ。
しかも、成長する玉手箱。
わたしも、子どもがやっているように、今やるべきことを見極め、うまくスイッチを切り替えながらやっていかなければと反省する。
どうしても、よくばりになるのが大人の性分かもしれない。